友人が自動車の免許を取ると言い、自動車学校に通い始めました。そこで知り合った男性に惹かれ、お付き合いを始めたそうです。

季節は夏。デートで海に行く機会もあり、水着姿を披露するにはもう少しスリムになりたいと、短期間集中でダイエットを始めました。ダイエットの内容は「家で食事をする時は、トマト1個のみにする」事でした。彼氏と夕飯を食べるときなどは、ダイエットをしていることを内緒にしたかったらしく、普通の食事をしていたそうです。

2週間もすると体重はみるみる減り、5kg程痩せたようでした。彼氏にも気が付いてもらえたようで、とても喜び、トマトダイエットをその後も続け、1か月半が過ぎる頃、立ちくらみを感じるようになったそうです。

女性は貧血を抱えている人が多いかと思いますが、生理前や生理後は特に酷くなるものです。彼女も生理後だったらしいのですが、自動車学校の待ち時間中に酷い貧血で倒れてしまいました。周りの人に寝転べる所まで連れて行ってもらい、落ち着くのを待ってから母親を呼び帰宅したそうです。

そんな思いをしたのだから、もう「トマトダイエット」を止めるかと思っていたのですが、減っていく体重が嬉しいのと、体型が戻るのが嫌なのとで、ダイエットを止めなかったそうです。季節が秋に代わる頃、友人は貧血に加えて胃痛を感じるようになり始めました。

空腹時に胃液の酸が過剰分泌されて起こる胃痛慢性胃炎になってしまったようでした。食事をきちんと取らなかった事が続き、胃の粘膜が常に荒れた状態で、空腹時胃痛や腹痛、胸焼けが起こり始めたのです。食事を取ると症状が治まるようで、彼氏にも心配をかけてしまうからと、食事を少しずつ取る様になりました。

トマトダイエットをしていたことが彼氏にもばれてしまい、「そんなに体型の事が気になるなら」と、ウォーキングを一緒に始めてくれる様になったのだと嬉しそうに話してくれました。

胃痛とはその後も長い付き合いになってしまった様ですが、体調も戻り、彼女が貧血で倒れる事はもうありませんでした。

彼女は「短期間で痩せた」自分を手放したくなかった為に、体を壊すまで止められなくなってしまったのです。過度な食事制限は病気と隣り合わせだと思いました。彼女をダイエットの落とし穴から助け出してくれた彼氏に私も感謝です。